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「レグリスが俺を狙う理由は知っているか?」
俺はそう尋ねる。
「それはおまえが持つ魔剣だ。
おまえを覚醒させ、その剣を召喚させる事が目的だったんだ。
だが、何故奴がその剣を欲しているかは分からない。
神に反逆する為か?
それとも、神の命令か?
どうやら、その答えはその剣の本質にあるようだが、これ以上は分からない。」
松尾はそう答える。
俺の魔剣か・・・
神に反逆する為に、単に魔剣が欲しいのなら、別にこれでなくて松尾の魔剣でも良い訳だ
確実に、この剣に何かあるな
「松尾、最後に一つ良いか?
神は何故、レグリスに試練を与えたんだ?
神になら、罪を犯した者を排除する事も出来たはずだ。」
俺はそう尋ねる。
「さすがに神の御心は分からないな。
さしずめ、神の大いなる慈愛と言うものじゃないかな?
僕達をこの世界ごと消そうとしている神だが、自分の部下には甘いと言ったところだろう。」
松尾はそう言う。
冗談で聞いた事だが、思ったより雰囲気が良くなった
これから決戦が待ち受けているというのに、あまりギスギスした関係なのはマズいからな
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