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この物言い、この迫力
どれをとってもアイツだ
また現れるとか言っていたが本当にしぶとい奴だ
それとも、今は俺に呼び掛ける事しか出来ないのか?
「また、おまえか・・・失せろ!!
例え今日が俺の人生最後の日でも・・・
おまえに身体を譲る気は無い。」
俺はそう答える。
「何と言おうが、口先だけでは本心を隠しきる事など出来んぞ?
おまえは怯えている。
今まで経験した事のない、死の恐怖に怯えているんだ。
いや、違うな。
おまえはどんな危機に陥っても、自分を客観視している。
どんな危機に陥っても、心の何処かで他人事だと思っている。
だから、どうしようもない恐怖に堪えられないんだ。
可笑しいと思わないか?
誰にも自分を渡さないと言っている奴が、自分を軽く見ている。
他でもない自分の命なのにな?」
そうまたもや声が聞こえる。
「そうだな、俺はそう言う奴だ。
本来なら、こう言うタイプの人間は戦いに向かないだろうな。
だが、もう引き返せない。
自分で決心して戦う事を選んだんだ。
俺には、レグリスとの決戦を見届ける義務がある。」
俺はそう答える。
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