489人が本棚に入れています
本棚に追加
「やはり現れたか、レグリス！
事を交える前に、一つ聞いておこう。
此処に来るまでに、誰かに会わなかったか？」
松尾はレグリスに問い掛ける。
「フン･･･他人の事を気にしている場合か？
自分の置かれている状況は、常に最悪のパターンを考える方が利口と思わんか、『見据える者』よ？
人間に接している内に甘くなったか･･･
おまえらしくもない。」
レグリスはそう答える。
「おまえにそんな事を言われる筋合いはない。
おまえこそ、仲間を引き連れてくるとは、随分と丸くなったんじゃないのか？
自分一人で何でも出来ると意気がっていた、所謂(ｲﾜﾕﾙ)一匹狼だったおまえが･･･」
松尾はそう言い返す。
傍から聞いていると、何だか子供の喧嘩みたいだ
「フフフッ、そうかもしれんな･･
だが、目的達成の為には手段を選ばない。
この信念だけは変わらない。」
レグリスはそう答える。
最初のコメントを投稿しよう！