第17話 罰を受けし者

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「大丈夫か、藤井!? 私と共に戦おう! おまえは私が殺させない!」 戸山はそう言って俺の横に来る。 「ありがとう・・・ だが、無茶はするなよ。 俺だって、おまえに死なれると悲しいからな。 じゃあ、行くぞ!」 俺はそう言って、呪文を唱える。 『魔剣ライトリーダーよ 我が道を阻む全てを焼き払え!』 そう唱え終えると魔剣から紅い光が伸び、瑠樺に向かって行く。 そして、当たる瞬間・・・ バーン!! 「くっ・・・!? さすが魔剣の力ね・・・ 何とか耐えれたってところかしら・・・」 瑠樺は苦しそうに言う。 どうやら、いつかのように防御壁を張ったようだ。 身体にダメージが見られない。 勝負あったか? だが、今の一撃だけで俺も結構消費した さすがは魔剣と言ったところか・・ それとも、まだ使いこなせていないと言うことか? 「まだ戦うつもりか? 今の一撃だけでも差は歴然だ。 おまえに勝ち目はない・・・ 投降しろ! そうすれば助けてやる。」 俺は平然とそう言う。 降参するように呼び掛けるんだ、こちらも消耗していることがバレては意味がない 何とか隠し通さないとな
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