プロローグ

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プロローグ

キーン、コーン、カーン、コーン・・・♪ 学校のチャイムが鳴り響く。 今は何時なんだろうか? 朝から何時間こうしているのだろう? 高校2年生の俺は未来に希望が持てなくて・・・ 学校にきても屋上で時間をつぶす毎日だった 学校に来ているのは、ただ家にいたくない それに不良になりきれない自分がいるからだ 「おーい。藤井 微晴(フジイ ソヨハル)。」 俺の名前をわざわざフルネームで呼ぶ声がする。 俺は自分の名前が大嫌いだ この名前のおかげで散々からかわれてきた そもそも微晴と書いて『ソヨハル』と読めるのか今でも疑問だ 今では確かめる気もないが 声の主は同級生の 松尾 凪(マツオ ナギ)だ ということは、さっきのチャイムで授業が終わったのか 授業が始まるのか、終わるのか・・ 今の俺には、それすらも、どうでもいい 要は単なる区切りにすぎない
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