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久しぶりに楽しい食事をした
みんなで話をしていた時、風で何かが飛んで来て、窓に当たった
『えっ?』
みんなの顔付きが一瞬でかわり、窓ガラスに向けて拳銃を…
それより驚いたのは
みんなが俺を取り囲んでいた事
やはり…普通の人達じゃないんだ
『あ…の…風だとおもう』
「ですね」
「みたいだな」
「今日は風が強いから」
いやいや…言いたいのはそこじゃなくて…
『みんなすごいね』
「ん?」
「癖でね」
「翔は俺達が守ると決めたから」
『いや…和海がいるし』
「知ってるよ」
「でも決めたんだ」
「そ~ゆこと」
なんだか話がおかしな方へ…
『あの…和海?』
「はい」
『言ってる意味が…』
「ようするに、翔様を気に入ったらしいです」
『へっ?』
「俺達の命に変えても護りぬくよ」
『いや、悪いし…』
「銀月が命を捨ててもいいと言った人だから」
「俺達も異存はない」
『和海…』
「仕方ありませんね」
「銀月も同意してくれたんだし」
「これからもよろしく」
『うん…』
なんか…俺、絶対死なないような気がしてきた
『そう言えば、幻月は何が出来るの?』
「俺?」
『うん』
「みたい?」
『うんうん』
「銀月、いい?」
「仕方ありませんね」
「俺はたいした事出来ないよ」
そう言って内ポケットからナイフを取り出し、紅月に向かって投げた
『危ない!』
紅月は全く動じない
「俺の特技はナイフ投げ」
「ああ…壁に穴が…」
「ごめん」
『すごいね』
「後は、読唇術くらいかな」
『ん?』
「相手の口の動きで言葉を読み取れる」
『へぇ…』
やはりただものじゃないな
和海の交遊関係って
すごいよな…
そして、俺は和海の友達に守られる人間になった
なんか大袈裟なような気もするな…
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