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その日の午後11時
3人は部屋を綺麗に片づけ、真司の部屋に集まった。
シンジ「まさか、こんな事になるとはな………。」
ユウマ「向こうに行っている間、こっちではどうなるんだろう。
友達とか先生とか、心配するだろうな。」
マヒロ「置き手紙はしたから、心配はするけど大丈夫よ。
………ねぇ、最後にお父さんとお母さんにお別れ言いに行こ。」
シンジ「そうだな。親に何にも言わず出てったら、それこそ心配するしな。」
ユウマ「天国で父さんと母さんに見守ってもらおう。」
3人の両親はもうこの世には、いない。
幼い時、不幸な事件に巻き込まれて亡くなったそうだ。
3人は両親の墓がある場所まで行った。
シンジ「絶対、この世界と裏世界を救ってやるからな。」
ユウマ「行ってきます。父さん、母さん。」
マヒロ「心配しないで。必ず帰ってくるね。」
3人はしばらく手を合わせた。
そして、何かを決意したように公園へ向かった。
††
山の広場に着いた3人の前には、空間に楕円形の穴がぽっかりあいていた。
シンジ「これが、ガルーダさんが言ってた裏世界への扉……」
ユウマ「よし。行くよ。」
マヒロ「…うん!」
真司、勇真、真尋の順に穴へ飛び込んだ。
真尋が飛び込んだ後、穴はシュン!と消えた。
3人の旅が今、始まった。
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