プロローグ

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3人は学校へ着くと、それぞれ自分の教室へ行った。 †† ―真尋の教室― 真尋が教室へ入ると、いきなり強烈な視線を感じた。 マヒロ(うっ……。この感じは……。) その時、教室のスミから猛ダッシュで真尋に近づいてくるモノがあった。 マヒロ「わっ!!」 真尋はとっさに左によけた。 さっきまで、真尋がいた場所に何かが突っ込んだ。 ドゴーンッ!! 穴があいたような音がした。 教室にいた何人かの生徒も突っ込んだ何かを見ている。 そこから、ガバッと何かが起きた。 ???「おはよーございまーすー!真尋さーん♪今日も一段とお美しい。」 何かは真尋の前でひざまずいている。 マヒロ「おはよ。長谷川くん。あいかわらず、元気だね。」 ハセガワ「もちろん!真尋さんの前では、この長谷川 大知〔ハセガワ ダイチ〕、誰よりも元気なのです。」 何かが顔をあげると真尋はすでにいなかった。 ハセガワ「はっ!あ、あれ、真尋さん?」 何かが辺りを見回すと、真尋はすでに席に着いて友達と話していた。 ハセガワ「そ、そんな~。真尋さーん。」 何かはその場に崩れた。 ハセガワ「…………てか、オレをいつまでも《何か》にするなー!」 誰に言うわけでもなく、何か…………ではなく長谷川は叫んでいた。  
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