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「ほら… 少し脱いで下さい。着込みすぎなんですよ貴方は…」
「ふぁいぃ」
寝ぼけ眼で、セーターをがばりと脱ぎ捨てる愛季。
もどかしい手つきで、Yシャツのボタンを外していく。
「ぅ…」
「寝ないで下さいよ…」
見かねたらしい静が、そろそろと愛季に手を伸ばす。
ぷちぷちとボタンが外されていく様を、愛季はぼんやりと見つめていた。
「…はい、良いですよ」
Yシャツを脱がされ、愛季は今ロングTシャツ1枚。
「布団は掛けて下さいね」
「…静さんも…」
「え、わっ」
いきなりぐいと引き寄せられ、静は愛季と共に布団の中へ。
ぴっとりとくっつく体温など、何年振りだろうか。
「貴方ねぇ…」
呆れたように言う静。
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