自分自身

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あぁ、泣いた。 思えば、この学園に来てから、僕は何度泣いただろうか。 此処に来るまで、人前で泣いた事など無かったのに。 いつもいつも、心の奥底にしまい込んでいた想いを、彼等はいとも容易くこじ開けてしまう。 このままではいけない。 どんどん、僕が僕でなくなっていく。 強かった僕が、弱い僕になってしまう。 強くなったのに。 ・・・・・・・・・・ あの子が居なくたって、やっていける僕になったのに。 また、誰かに頼らなくては生きていけない自分になってしまうのだろうか。 …嫌だ。 そんなのは嫌だ! …そうなる前に、突き放さなくては。 この心地良さに… 体が、慣れてしまう前に。
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