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｢ホラ、帰ろうぜ? 兄貴達も血眼になって探してるし、旅行だってまだ途中だぜ。せっかくの旅行、風邪なんかひいて潰したら堪んねえぞ｣
逆らうのが怖い、なんて感情。
よりにもよって、陽さんに感じるなんて思わなかった。
愛季は、握られるというよりは捕まれた手もそのままに、陽の後ろに着いてとぼとぼと歩き出した。
…初めて見た、陽の『本気』に、小さく肩を震わして。
あぁ 恐ろしきかな 美少年
悪魔の本性見え隠れ
奇しくも 笑顔に魅入られる
美少年は 何処
美少年は
美 少 年 は
為すべき事を 為すなかれ…
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