奇襲攻撃

6/9
前へ
/272ページ
次へ
「…ね、ホント?」 ぐいと引き寄せれば、大きな瞳が潤んでいるのが良く分かった。 「明さん… 離して下さい」 「静兄は良いのに、ボクは駄目?」 「そんなことは…っ」 ばっと顔を上げた愛季は、凄く思い詰めた顔をしてた。 …陽兄、何かしたみたいだね。 「何されたの?」 頭を撫でて、落ち着かせて… ボクは愛季を傷付けたい訳じゃない。 ただ、皆に嫉妬してるだけ… なら、ボクが愛季を慰めないとね? ボクだって、愛季の事が誰より大切なんだから、さ。
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3008人が本棚に入れています
本棚に追加