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「愛季、もしも、さ」
「?」
「ボクも愛季が大好きだよって言ったらどうする?」
まぁるい目が大きく開いた。
「ボクだけじゃなくて。冷兄も静兄も八代っちも皆、愛季を好きだったら?」
「そん、な」
あぁ、大きい瞳をしたボクの兎。
ボクの初恋。
泣かないでね?
ボクも苦しいから。
「そんな事…」
「だからぁ、もしもだってば」
「で、ですよね」
ううん、愛季だって気付いてる筈。
だって、陽兄の告白を直球で受けて、好きとは何かを考えてる筈だから。
ボクら兄弟の行動の意味や、八代っちの言葉の裏を。
考えて考えて、結論付けてる筈だから。
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