3008人が本棚に入れています
本棚に追加
ねぇ、愛季。
ボクが今から愛季を連れて逃げるのなんて容易い事だって知ってるでしょう?
愛季はもうボクら兄弟から逃げられない事
ボクらが本気だって事
賢い愛季なら分かってるでしょう?
それでも、愛季は逃げないの?
細いその腕に、全部抱えるつもり?
そんなの許さないから
ボクの初恋
初めて大事だと思ったキミを
壊させたりしないから
「ねぇ、愛季」
「はい」
ボクは望む
キミが
壊れぬようにと
ボクは護る
キミが
「キス、していい?」
自分の状況を理解するまで
密室に美少年2人
1人は悪魔
尊い悪魔
1人は人間
賢い人間
いつか交わるその先に
美しき物が見えると望もう…
最初のコメントを投稿しよう!