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<お兄ちゃんが居たら、こんな感じなのかなって>
あの時愛季が求めたのが、本物の兄の面影だったとしたら?
<あの時確かに、両親の姿が浮かんでましたし>
両親?
死んだ人の中に兄は居ないのなら、兄はまだどこかに居るの?
<僕、1人っ子ですから>
優しい愛季が、兄の事なんか忘れない筈。
そうせざるを得ない程、酷い事をされた…?
色々な事が駆け巡る中、さらに絶望的な言葉がボクの耳に飛び込んだ。
『藍梨は北海道に逃げました。北海道は広いですし、偶然の遭遇は有り得ないとは思いますが… 決して、愛季を北海道で1人にしないで下さいね』
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