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「あっれぇ… もしかしてお前、愛季?」
僕を呼ぶ声がした。
懐かしくて憎らしい、不思議な声。
振り向けば、そこには鏡。
「うっわ… すっげ、激似。やべー」
僕に駆け寄るその鏡を見た途端、僕の全身の細胞が叫んだ。
『逃げろ!!!!!!!!!』
背中を嫌な汗が流れる。
僕と全く同じ顔をしたこの人は誰?
・
「ごっめぇん、今日は帰って? 弟が居てさ」
今、何て?
僕を弟と呼んだ?
横にいた綺麗な女の人を帰らせて、『鏡』は僕に歩み寄る。
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