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「愛季でしょ? 香尋愛季」
「は、い」
年にして、僕と同い年程度。
背丈、僕の10cmくらい上。
気持ち悪いくらい似通った顔に、不自然を通り越して吐き気を覚える。
「オレの事、全然聞いてないの? お前を産んだあいつらから」
それは、父さんと母さんの事?
「まっ、いっか。オレは藍梨。お前の兄」
藍梨。
凍らされた記憶が、砕けるように溶けた。
「お前を初めて犯した男だよ」
膝に力が入らない。
立てない話せない逃げられない
こんな恐怖、陽さんや八代先生のそれじゃない!!
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