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「愛季はさぁ、此処がどういう所か知ってて此処に来たのかな?」
「…? ちょっと、意味が…」
「あ、着いたよぉ。此処がボクの… いや、ボクらの部屋」
戸惑いがちの愛季を、さっさと部屋に押し込む明。
「ベッドは1部屋にダブルベッドが1つずつって決まってるから~。諦めてボクと一緒に寝てね、愛季」
「は、はぁ」
「こっちお風呂、と、トイレ。 寮のいっこいっこに大浴場もあるけど、愛季は使わない方が良いかもね」
「あれ…」
「ん?」
愛季は少し不思議そうに首を傾げ、明に尋ねた。
「この寮、各部屋にトイレとお風呂があるんですか?」
「そだね、全寮そうなってるよ。何でそんな事聞くのー?」
「え、えと」
愛季は躊躇いながら、小さく言った。
「そんなに設備整ってるのに、何でベッドは1つしか入れないのかな…って」
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