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「あー…病院に来い、だそうだ」
「聞こえてますよ」
店員に丁寧に礼をし、2人はすたすたと店を出ようとした。
が、出る直前に腕を掴まれた。
「藍梨君のお友達かな?」
人の良さそうな顔付きに似合わぬ、高そうなアクセサリーやスーツを身に纏った男。
どうやら、店長のようだ。
「いえ、ちょっとした知り合いなだけで」
「そうか。でも、藍梨君は君達に心を開いてるみたいだね」
「「はぁ?」」
突然の言葉に、間の抜けた声を出す2人。
ニコニコと笑う店長は、嘘や冗談を言っているようには見えない。
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