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「何で僕が働かなきゃダメなんですか? 大体未成年ですよ、犯罪になっちゃいます」
やれやれと首を鳴らし、愛季は倒れた司の側頭部を踏みつけた。
「ホント、馬鹿。僕は1度も働くなんて言ってないのに」
…ドSだ。
ドS以外の何者でもない。
正真正銘、ドSだ。
「そこの人達」
司に従えられていた男達に向き直り、愛季はとても優しく微笑んだ。
勿論司の側頭部に押し付けている踵はそのままだが。
「もう、自由なんですよ。どこへ行っても、何をしても」
信じられない。
「援助金ならこの男の財産からどうぞ。相続権は僕と藍梨にありますしね」
この小さな可愛い少年が。
「いいね?」
「ひぎっ!! ハッ、ハイ構いません!!!!」
ドS…
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