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「さて藍梨。携帯持ってる?」
「おっ、おう…」
一瞬びくりと震えるも、藍梨はすぐに携帯を放り投げた。
「いっち、いっち、ぜろ♪」
鼻歌でも歌うかのように110番。
「もしもし!? 早く来て下さい、お願いだから…!! 四季って店です、早く!!!」
圧倒的演技力による通報。
「さよなら、オ ジ サ ン ☆」
最後に思い切り司の体を蹴り飛ばして失神させ。
「あとは警察を待とうね」
悪魔の微笑。
ぽかん、と口を開けた皆を見渡し、愛季は深く微笑んだ。
「僕は、何処にも行きませんよ」
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