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「愛…季」
「はい?」
「お前サイッコー!!」
「うっ…わ」
がばっ、と陽に抱き上げられ愛季は小さく声を上げる。
「すげぇよ!! お前、すげぇよ!!!!」
今にも弾けんばかりの笑みを浮かべた陽につられ、やがて1つ2つと拍手がぱらつき。
「俺達の救世主だ!!」
「司から解放された!!」
「助かった!!」
「助かったんだ!!!」
わっ、と、それは店中巻き込んだ大喝采となった。
「有難う!!」
「有難う、愛季君!!」
「本当に…」
「有難う!!!!」
口々に愛季への感謝の言葉が降り注いで、それはどんどん広がり。
「胴上げだー!!」
愛季の体は、一瞬だけ空を飛んだ。
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