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最後の1人は、またかなりのV系男。
伸びた白銀の襟足を両前に垂らし、右のこめかみには赤のエクステが揺れている。
ばっちりと縁取られた目許は紫で、少し吊った猫目に良く似合う。
…が、何故か極寒の地でメッシュセーターを着ているからか…
「ずびっ」
「鼻水吹かないんですか?」
ずるり、ビジュアル台無しの液体が顔のド真ん中に。
「そんな網目の服着てるからですよ」
愛季が自ら近付き、その首にマフラーをふわり。
「…感謝」
…抱き締められる。
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