生徒会長

7/13

3008人が本棚に入れています
本棚に追加
/272ページ
「ゴルァ。愛季勝手に抱き締めてんじゃねえよ、玄<ハルカ>」 自ら玄と呼んだ青年の頭をひっぱたき、陽は腕の中に愛季を収める。 一瞬何が起こったか分からない、といった顔をした後、玄も無表情ながら僅かに眉を潜めた。 「…美麗転入生?」 「そ。迂闊に手ェ出したら闇討ちされんぜ」 クスクスと愉しげに笑う陽の顎に、愛季の掌がヒット。 「いい加減な事言わないで下さいよ」 「…おま、もうちょい加減ってモンを…!!」 顎を押さえて悶絶する陽を軽く去なして、愛季は玄に近付く。 「よろしくお願いします、玄さん」 「…了承」
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3008人が本棚に入れています
本棚に追加