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「あらっ? あらあらあらあらっ!?」
ふと、暴れまくる3人(陽と都と葵)の動きが止まり。
玄の表情がほんの少し、本当に少しだけ変わり。
愛季の瞳に、「あぁやっぱり変な人ばっかりいるんだなぁ此処」という感情が浮かんだ。
きらきらと眼を輝かして現れたのは、1人の中年女性。
パイプをくゆらせて雪の上をパンプスで闊歩するその姿は、何処の女王かと訊きたくなる程威厳がある。
ザンッ、と無駄に音を立てて止まり、愛季を見て更にその眼を輝かせた。
「あらぁ~…」
訂正。
輝かせた、ではない。
「キミ、受け!? 受けだよね!?」
たぎらせた。
敢えて何を、とはいわないでおこうか。
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