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「…静くん、キミの言いたい事は良く分かってるわ。確かにアタシは大人気ない」
「自覚あったのかよ」
冷めた目で事の成り行きを見守っていた陽が小さく呟いた。
「でもね、静くん」
ビシッ、と、静の目の前に煙華の煙管が構えられた。
「アタシは大人である前に貴腐人なの。貴腐人はいくつになっても自分の萌えに突き進む義務があるのよ!!」
大真面目な顔でそう言い切った煙華は、愛季を腕に閉じ込めて頬擦りする。
いつの間に静の腕からかっさらったのか。
どうやら身体能力も少しばかり秀でているらしい。
「だから愛季くんは何が何でも生徒会長にするわ。もう決めたもの」
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