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因みに山茶花学園の修学旅行、高校1~3年一編に、1年に1回ずつ行くのである。
色んな美形男子達と色んな所へ行きたい、という学園長の計らいである。
…さて、ここらで気付く者も居るだろう。
「さっきから気になってたんですが…」
読者の気持ちを代弁するように、愛季は辺りを見回して言った。
「明さん、何処ですか?」
そう、4兄弟の末、明。
彼はまだ14歳であり、愛季と同じ中等部の筈なのだが。
先程から一向に姿は見えず、愛季は些か心配そうな顔を見せた。
「あぁ、明くんならねェ」
くすくす笑いながら、煙華は旅館の方をキセルで指した。
「まだ寝てるわ☆」
「はっ…えぇぇええ!?」
「因みにあのニコ中養護教諭も。2人共スゴい低血圧だから」
起こしたら物凄く怒るのよ。
からからと笑う煙華の言葉は、愛季にはどうやら届かなかった様だ。
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