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さてさて、愛季達の修学旅行もあと2日。
昨日で北海道の観光スポットは粗方回ってしまったため、愛季達は今…
「今日1日どうします?」
「うーん… アタシは美少年が見れりゃ何でも良いんだけどぉ」
悩んでいた。
「昨日はちょっと出遅れたけど… ボクは愛季と一緒ならどこでも良いよ」
「どこでも? 何言ってるのぉ、愛季はぼくと昨日いっぱい遊んだからぁ、今日どこで遊ぶか悩んでるんだよぉ?」
愛季の細い肩を両側から明と都が抱き、バチバチと火花を散らす。
「ってかキミ誰な訳? 昨日まで愛季の近くに居なかったよね?」
「うわぁおばかさん! 副会長様の顔も覚えてないんだ?」
嫌みがこれでもかと盛り込まれた会話に、ただでさえ低い冬の気温が氷点下にまで急降下。
愛季以外の皆は鼻が垂れるどころか吐息が凍って窒息死寸前である。
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