3008人が本棚に入れています
本棚に追加
/272ページ
「それでも貴女 大人ですか学園長! ちゃんと謝りに行きますよ!!」
「いーやー!! 辞めたくないのーぉ!!」
「だだこねんな良い年して!! っつーか愛季困らせんな!!」
美形双子に両腕を引っ張られるという素敵シチュエーションなのに…
「誰かー!! たぁすけてぇぇええ」
捕まった宇宙人にしか見えないのは、偏に煙華の性格のせいだろうと八代は考える。
「我が儘言わないで下さい!! ちゃんと謝りに行ったら何かしてあげますから…」
「…ホントに?」
ぴたり、と抵抗していた煙華の動きが止まった。
「常識の範囲内で、僕に出来る事ならですけどね」
愛季はやれやれと首を振りながら、這いつくばって抵抗していた煙華の身体を起こしてやる。
ホントに大人かよと藍梨が呆れるのも束の間…
「言ったわねーぇぇええ!?」
煙華は起こそうとしていた愛季の顎に頭突きをかましながら勢い良く起き上がった。
最初のコメントを投稿しよう!