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煙華の目はいきいきと輝き、綺麗に整えられた爪が愛季の肩に食い込む。
そのままがくがくと揺さぶられ、愛季はまるで扇風機の前のような声で言う。
「いぃぃいいいましたぁぁぁあああ」
そして愛季は後悔する事になる。
煙華の言葉に簡単に頷いた自分を。
そして煙華は普段からは想像も出来ない模範的な態度で謝罪をし、愛季達(特に八代)を驚かせた。
八代はブツブツと「熱でもあんのか? いやでもあったとしても俺ァ看てやらねェ絶対ェ看てやらねェ」と呟き、愛季にぽんぽんと肩を叩かれた。
しかし煙華の次の言葉で、愛季達は煙華の行動の裏を知る事となったのだ。
「ここら辺に、体験学習の出来る酪農牧場はありませんか?」
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