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「本気にしちゃいますよー?」
クスクス笑う愛季に、周りの空気が一気に柔和になる。
「僕で良ければ」
「ま、それもいいかな」
「ボクは恋人が良いんだけどなぁ~」
「俺も… 構わない」
「俺は年齢的に親だな」
わらわらと愛季のベッドの周りに集まり、1人1人が愛季に言った。
「冷兄さん」
「…あぁ」
「静兄さん」
「はい」
「陽兄さん」
「ほい」
「明兄さん」
「はいはーい」
「八代… ダメです、八代先生には兄さんって似合いません」
「そりゃそうだろ。10以上も離れてんだぞ」
「あはっ、そうですね」
そう言って、愛季はまたぽすんとベッドに横たわった。
「ガキ共、香尋はもう少し寝かせる。煩いから出てけ」
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