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まぁ、それはともかく。
そんな愛季の情報に、この兄弟が食い付かない訳が無い。
「愛季君がそう言ったのか?」
「今の所、香尋さんの周りに怪しい者は居ないと思いますが… あぁ、想いを寄せる有象無象は除いて、ですが」
「でっ、愛季は!? 今どこに居んの!?」
「ちょ… 待ってよ~」
1度に詰め寄られては、流石の明も答えられない。
両手を顔の前に出しながら、明は1歩後ろに下がった。
「えっと… まず、愛季は別に何も言ってないよ。でも、最近全然元気が無いんだぁ」
「それなら俺も気付いた! 理由聞いても答えなかったけどさー」
はいはーい、と子供のように勢い良く手を挙げ、陽が言った。
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