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「あ~あぁ、恐いねぇ~」
「こーれは… 兄貴達に報告だな」
愛季を護るように挟み、両側で溜め息をつく2人。
「溜め息吐くと、幸せが逃げるんですよ?」
真ん中で呑気に言っている愛季が、自らに降りかかろうとしている災難に気付くのはいつの日か。
「「…はぁ」」
「???」
また1つ、溜め息が重なった。
ああ 優しきかな 美少年
疑う事など露知らず
全てを受け入れ 取り込まれ
優しさ 我が身を灰に焼く
優しきかな 美少年
周りに 壊される事無かれ…
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