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前回の告白ラッシュから、ほとんどひとりで居る事がなくなった愛季。
というか、ひとりにしてもらえなくなった愛季。
暫くすると、苛めに荷担していなかった同年代の友達(恋人持ち)も数人出来た。
その友達は皆4兄弟&保健医と手を組み、愛季を針の穴ほどの隙も見せず護っている。
そして、愛季がこの山茶花学園に編入してから半年。
山茶花学園 年に1度の、ビッグイベントが近付いていた。
「修学旅行に~、行~きたいか~!!」
「「「「「ォオオオォォ!!」」」」」
「…へ?」
いつもならダラダラと過ぎる朝礼が、ヤケに殺気立っている。
学園長(♀)の他愛ない報告の後に叫ばれたこの言葉は、愛季の頭上にクエスチョンマークを飛ばした。
律儀に並んで学園長の話を聞いていた愛季だが、ことりと首を傾げる。
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