3008人が本棚に入れています
本棚に追加
「今年のチケットはたったの1枚!!」
マイクの反響音を響かせながら、学園長が何やら紙を振り上げる。
「そして、今年の「鬼」は… 期待のプリティー編入生、香尋 愛季君だー!!」
スポットライトに照らされ、愛季がキョトンとした顔を見せる。
ていうか此処 校庭なんですけど、スポットライトって。
愛季のツッコミは通用しなかった。
「おっ、鬼だぞ、愛季!」
隣の生徒が言う。
「え、どういう意味!?」
「何やってんだ、逃げろ! 来たぞ!!」
その生徒が言った通り…
殺気立った下級生達の群れが、愛季に向かって猛ダッシュしてきた。
「えっ、えぇぇ!?」
最初のコメントを投稿しよう!