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慌てて逃げる愛季だが、状況は一切分からない。
「いっ… 意味が分からない…!!」
待ち伏せ、先回り、奇襲攻撃… 落とし穴に水攻め。
「なにこれ!! 何でこの一瞬でこんなもんが用意されてんの!!」
忍者のように猫のように、仕掛けられた罠をひょいひょいと避けながら、愛季が向かった場所は…
『生徒会室』
4兄弟の所であった。
バァン、と大きな音を立てて、愛季は生徒会室に駆け込む。
「愛季君?」
優雅に紅茶を飲んでいた冷が振り返り、目を見開く。
「どうされました?」
扉に1番近い位置に居た静が、愛季を受け止めた。
「しっ… 静、さぁん…」
うぁ~、と妙な声を上げながら、静の腰に顔を擦り付ける愛季。
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