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時刻は既に17:00近い。
冬の日も加算し、辺りは薄暗い。
「あと何分…?」
ある教室の中に隠れた愛季は、荒い息と共に小さく呟いた。
『残り3分、残り3分!!
頑張れ青少年達!!』
気の抜けた放送を聞き、愛季は一息つく。
「あと3分… か」
その時間を逃げ切れば、愛季が修学旅行に行く事になる。
4兄弟の中では、冷と静と一緒だ。
「別に捕まってもいいけど… あの気迫の中に出てったらもみくちゃにされそう」
溜め息を吐きながら、疲れ切った瞼を下ろした愛季。
突如として、後ろに倒された。
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