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「生徒会役員は全員参加ぁ!?」
「そ。ボクと陽兄は元々 参加予定だったんだぁ。だから、旅行券は無意味ってワケ」
八代に半ば無理矢理に呼ばれ、保健室で足に湿布を貼る愛季。
1日中走り回って、随分張っている。
そんな愛季に、明が途切れた台詞の続きを告げているのだ。
「た「八代」
八代の名前を呼ぼうとした愛季は遮られ、小首を傾げる。
「えっと、八代先生… それ本当ですか?」
「残念ながらな」
湿布の上から包帯を巻き終わり、八代は立ち上がる。
「ま、春日兄弟&俺との旅行って訳だ」
八代は養護教員としてついて行くらしい。
愛季の修学旅行は、どうやら騒がしくなりそうである…
あぁ、不運かな 美少年
1日中の疾走は 気疲れに変わりけり
行く先は北の国
隔離された草原
北海道
あぁ、美少年
幸運を望まん…
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