第3章 †入学当時と唸る拳†

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吹き飛ばされ壁に激突したソウマは周りに舞っている埃によって見えなかった。 軽く後ろを見ていたファルドが銀の十字剣を構えているジンの方向に向き直し鼻でふんと笑いジンに指を指した。 「貴様もあの青年と同じにしてやろう……」 ジンはそれを鼻で笑い返す。 「ふんっ…… 無理無理」 ジンはファルドの懐へ入り剣を横に振った。 剣はファルドの獣のような腹をきる。 血が吹きでてよろめくがジンは速攻で間合いをとった。 「ぐおぉぉぉ!!」 するとファルドがそのままの状態で巨大な腕を振り回した。 「ひるまないな…… 流石黒七将だ」 ジンは柱に隠れて呟いた。 ファルドは腕を振り回して周りを破壊している。 そしてとうとうジンが隠れている柱をファルドが壊してしまった。 ジンはすぐに移動してファルドの背後にたつ。 ファルドはジンの方へすぐに向き腕を振り上げた。 するとジンはファルドに指をさしニヤリと微笑して呟いく。 「後ろ…… 気をつけたほうがいいぞ」 その時ファルドの背後から細長い刀を持った影が現れた。 そしてその影が刀を振り下ろす。 とっさにファルドは巨大な腕を交差させて刀をガードしたがその腕ごと斬られてしまった。 「ぐおぉぉぉ!? なぜだ!?」
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