第1章 †闇夜に光る十字架†

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「以上で朝のホームルームを終わる。一時間目は私がもつ国語だからな」 サリーは出席簿で肩を叩き教室をでていきながら言った。 するとクロードがジンの席の前まできた。 「ジン……終わったな。宿題……」 「サリー先生オーラ黒すぎ…… 完全に目覚めちまった……」 すると隣にいたレナが 「今日はちゃんと授業受けれるね。いつもは授業始まってから寝てるからいいけど、今日は無理だね(笑) まあ、ジンが怒られてるおかげでほとんど授業つぶれてるからいいけど」 「おいおい……」 クロードは苦笑いを浮かべた。 「おいジン、宿題やっ…………てるわけないか……」 そうジンのところへ走ってきたのは 赤い髪でそれなりに真面目なハルクだ。 「まさか……ハルクが忘れたのか!?」 クロードがかなり驚いたように聞いた。 「昨日勉強してて作文だけ忘れてた…… クロードかレナはやった? やったなら見せてくれない?」 先にレナが 「やったし、見せてもいいよ。千円で」 「さっきより高くなってるし!!」 またもやクロードのツッコミが華麗に決まった。 「しかも作文丸写しだったらバレるぜ?」 クロードがハルクに言った。 「そっか……」 ハルクはあきらめた。 するとジンが 「ハルク、大丈夫だ。俺は一週間ぐらいノートとってない」 ハルクに向かってガッツポーズをした。 ちょうど授業開始のチャイムがなった。
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