第1章 †闇夜に光る十字架†

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「よーし席つけぇ!! 楽しい楽しい国語の時間がやってきたぞ!!」 サリーはそう怒鳴りながら教室に入ってきた。 「来やがったよ……」 ジンはかなり不機嫌そうに呟いた。 「よし、今日は作文の宿題があったな。みんな速攻もってこい」 サリーは机を叩いて言った。 「すみません……作文忘れました……」 そう言ったのはハルクである。 「ハルクはまだ一回目だから許す。明日持って来いよ!!」 「せんせー。俺も忘れました……」 ジンがめんどくさそうにサリーに言った。 その時クラス全員の心が1つになった。 (ジン……終わったな……) クロードはそう思った。 「ジン、今日で何回目だ……?」 サリーが怒りを抑えてジンに聞いた。 「うーんと…… 20回くらいですかね?」 「あら、残念…… 正解は26回目よぉぉぉぉ!!」 そう言うと同時にサリーはチョークをジンに投げた。 チョークはジンのみぞおちに入った。 「ぐはぁっっ!!」 「ジン……今日は補習よ……」 「え? 今日は用事が……」 「問答無用!!」 「ハルクも忘れたのに!!」 「ハルクは今日はじめてだからいいんです!!」 こんなようなことをしてると授業が終わってしまった。 「ジン……また授業潰れたね」 レナがジンに笑顔で言った。 「ま、俺のおかげだな」 ジンはいばって答えた。
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