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「おやおや、新手がきてしまいましたか……
めんどくさいですね……」
ヴェルゼブは腰にさしてある鞘から黒い剣をぬき、構えた。
「リエス、こいつはヴェルゼブだよな?」
黒髪の少年はリエスに質問した。
「えぇ、かなり強いから油断しないでね」
リエスは地面にささった銀の十字剣をとり構えた。
「よっし、こいつさっさと倒して帰ってハヤシライスでも食べるかな。
じゃ、リエスは接近戦頼むわ。俺は魔法で援護する」
黒髪の少年はそう言うと呪文を唱えはじめた。
「では、いきますよ!!」
ヴェルゼブは黒髪の少年に向かって飛んだがリエスによって防がれる。
「させない!!」
リエスの剣とヴェルゼブの剣がぶつかり火花をちらす。
だが若干ヴェルゼブがおしている。
「やはり女性は力が弱いですね」
ヴェルゼブはさらに力をこめる。
リエスは横に受け流し剣をふる。それをかわそうとしてヴェルゼブは態勢を崩した。その瞬間に黒髪の少年の声が響いた。
「ダーク・インフェルノ!!」
巨大な闇の爆発がヴェルゼブを襲う。
「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」
ヴェルゼブの断末魔が夜の町に響く。
あたりに煙が立ち込む。
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