第0章 †プロローグ†

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煙が消えていった 「……やった……」 リエスはその場にしゃがみこんだ。 「いや……まだだ!!」 少年が叫んだと同時にリエスの胸を黒い剣が貫いた。 「!!!!!!」 リエスはその場に倒れた。 リエスの後ろにはボロボロのヴェルゼブが立っていた。 「ハァ……ハァ……くそっ!! 完全に油断してましたか…… どの道この傷では危険ですね……」 ヴェルゼブはリエスにささった剣を抜き鞘におさめた。 「……リエス……?」 少年は倒れた少女の名前を呼んだ。 だが返事はない。 「リエス……リエス……? き……貴様ぁぁぁぁぁ!!」 少年はリエスの剣をとり、ヴェルゼブに向かって走っていった。だがヴェルゼブはすでに空を飛んでいた。 「ちっ、一旦戻りますか……」 そう言って黒い邪悪な翼を動かした。 「まてぇぇぇ!!」 少年は叫んだがヴェルゼブは去っていった。少年はリエスのもとに行く。 「リエス? まだ生きてるよな?」 リエスは目を開けて少年の目を見た。 「…………」 リエスの胸と口から血が出ている 少年はリエスに言った。 「痛い……?」 リエスは答える。
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