第0章 †プロローグ†

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「……体中が……熱い…でも…私は……まだ戦わなきゃ……ヴェルゼブも……倒さなきゃ……」 少年は 「わかった……もうしゃべるな……」 リエスは口から血を吐きながら言った。 「………… もし……私が…死んだら……この剣を……あなたが……ゴホッ!!」 リエスは血を吐いた。 「リエス……」 少年は黙って話を聞く。 「……この剣を……使って…… ……後は……頼んだわよ……」 それを言ったと同時にリエスはゆっくりと目をとじた。 少年は黙って銀の十字剣をリエスの腰についてる鞘におさめた。それをリエスの腰からはずし自分の腰につけた。 「リエス……俺は……なんとしてもヴェルゼブを倒すよ……おまえの剣と……俺の呪われた力で……必ず!! だから……安心して眠っててくれ」 少年はリエスの体を抱き上げその場から離れた。 「ヴァンパイアの血は俺が必ずこの世から消す!!」 少年は決意した。 その時少年の頬に一筋の涙がつたった……
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