第3章 †入学当時と唸る拳†

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「一応言っておきたいことがあんだけどよ…… 今氷雪の密偵がヴァンパイアの世界…… 夜界の場所とこの世界がつながっている場所をさぐってる…… 一応見つかったら女神から連絡があると思うが……」 その言葉にシオンは目を丸くした。 なぜならそんなことは聞いたこともないからだ。 おそらくジンも聞いていないだろう…… 「……なんか急すぎて混乱しそう……」 「まぁ…… まだ余裕はあるだろうが…… とにかく用意だけはしとけよ!!」 バロンとシオンはそのあと一言もしゃべらずに走っていった。 そのころ…… ジン達の戦いは…… 「くそっ!! パワーは化け物だな」 ジンは巨大な化け物とかしたファルドのパンチをかわしながらそう呟いた。 ファルドのパンチはコンクリートの床をえぐるほど威力がある。 ちなみに今のファルドは三メートルぐらいの大きさである。 「ふん…… だがトロい……」 ソウマはファルドの後ろへ回り込み巨大な細長い刀を振り下ろす。 「きかぬわぁぁぁ!!」 しかしファルドにかわされてしまった。 そのままファルドは体勢を変えてソウマに回し蹴りをくらわした。 ソウマはとっさに刀でとめたが威力が高く吹き飛ばされてしまった。 「やっぱ幹部だけあってスムーズにいかないか……」 ジンは銀色に光る剣を構えてファルドの正面にたった。
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