プラットホーム

4/5
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
『ドクン、ドクン』 鼓動はどんどん早くなり、顔は熱を帯びてきた。 それでも俺は彼女から目を離すことが出来ない。 まずい……。 彼女に向かって足が動きだした……。 自制が効かない、衝動が押さえられない。 彼女と………話してみたい。 足は止まらない。向かいのホームに直進する俺。 俺の視野はもう彼女のみを捉えている。 その時。 『ガーーーー!!!!!!』 「!」 目の前を電車が通った。 危なかった。俺は電車に殺されかけた反面、救われた。 「ふぅ~~……。」 額に半端じゃない汗が湧き出てくる。 悪夢から覚めた心地だった。 「!…彼女は!?」 電車が通り過ぎるとそこに彼女はいなかった……。 俺はホントに夢を見ていたのかもしれない……。 俺は次の自分が乗るべき電車に乗り、学校へ向かった。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!