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プレハブには張り紙が数多く張られていた、
さらにその内容もあまり良いものではなかった……。
『潰れろ!!』
『邪魔だ!!』
『オニ、アクマ!!』
など。
「…………。」
そしてプレハブには木製の凛々しい文字が書かれた看板があった。
看板には『VTA道場』と、書いてある。
中を除き込んだそのとき、
『ガタッ』
「おめでとう!君が記念すべき一人目の門下生……」
『どっかーん』という擬音がふさわしいであろう音を立てて[何か]が俺の上に倒れてきた。
「うわっ!!」
間抜けにも押し倒されてしまった。
「いててて……なんだよ……?」
ガラガラと音を立てて起き上がると俺の上には狸の置物(約170cm)が横たわっている。
「!?!!」
俺は自分の目を疑い、そしでふいに、その置物を蹴り飛ばしてしまったのだ。
そして置物は大きく音を立てて割れてしまった。
『むくっ』
その時だった。
置物の中から何かうごめく物体が、活動を始めたのだ。
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