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お父さんの言葉で
覚悟を決めた。
どんな結果であれ
受け止めるしかないんだ。
先生のいる部屋の
扉を開けた瞬間
自分でも不思議なくらい
冷静になった。
多分、
お父さんお母さん彼氏の
誰よりも
冷静になれた気がする。
『これからともちゃんの命に関わる大事な話をします。』
はい。と返事をした。
病理の結果を書く紙を
私に見せながら
先生は丁寧に説明してくれた。
進行癌。
ステージはⅢb。
手術は可能。
沢山の患者が
手術の順番を待つなか、
私の精神状態がもたないとの判断で
手術は一週間後となった。
1月29日。
私は承諾書に
力強くサインをした。
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