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驚いて赤くなった耳を押さえ仁の顔を見れば…
切なげな表情は消えていて、うすい瞳が色めかしく微笑んでいる。
「感じてる…かわい。」
「ちがっ…!//」
仁の手が俺の頬にそっと添えられる。
「いいから、黙って…?」
そして、ゆっくりゆっくり…
仁の顔が近づいてきた。
「…ふっ…ん//…」
とても優しいキス。
それは幾度も向きを変えて、くり返される。
時折目を開けて舐めるように俺を見る仁に、体の奥から熱がこみ上げてきた。
「…んあっ!?…」
突然、ぬるりとしたものが俺の口内に入り込んでくる。
…仁の舌っ…!
歯ぐき…舌の裏…上あご…
隅々まで舐め上げられ、体がゾクッとふるえる。
「…ふ…んぁ…//」
必死で仁の服を掴んでた腕さえ、力が入らなくなりスルリと滑り落ちる。
「…わおっ。…あっぶねー。」
そう言って倒れそうだった俺を支えてくれた仁。
「…あ…りがと//」
「……キス、気持ちよすぎた?」
なんて意地悪言う仁に
「…うん//」
赤くなる頬を押さえながら頷くと、なぜか仁の頬まで真っ赤に染まる。
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