そしたら

6/7
前へ
/14ページ
次へ
驚いて赤くなった耳を押さえ仁の顔を見れば… 切なげな表情は消えていて、うすい瞳が色めかしく微笑んでいる。 「感じてる…かわい。」 「ちがっ…!//」 仁の手が俺の頬にそっと添えられる。 「いいから、黙って…?」 そして、ゆっくりゆっくり… 仁の顔が近づいてきた。 「…ふっ…ん//…」 とても優しいキス。 それは幾度も向きを変えて、くり返される。 時折目を開けて舐めるように俺を見る仁に、体の奥から熱がこみ上げてきた。 「…んあっ!?…」 突然、ぬるりとしたものが俺の口内に入り込んでくる。 …仁の舌っ…! 歯ぐき…舌の裏…上あご… 隅々まで舐め上げられ、体がゾクッとふるえる。 「…ふ…んぁ…//」 必死で仁の服を掴んでた腕さえ、力が入らなくなりスルリと滑り落ちる。 「…わおっ。…あっぶねー。」 そう言って倒れそうだった俺を支えてくれた仁。 「…あ…りがと//」 「……キス、気持ちよすぎた?」 なんて意地悪言う仁に 「…うん//」 赤くなる頬を押さえながら頷くと、なぜか仁の頬まで真っ赤に染まる。 .
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

792人が本棚に入れています
本棚に追加