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『・・・おぅ』
少年はそれを受け取り、走り出す。
少女は、その姿が見えなくなるまでずっと見ていた。
『また・・・遊んでね』
少女にとって、彼は「希望」だった。
こんな自分でも・・・友達になってくれた。
小4にもなって砂遊びか?とも言われなかった。それどころか、一緒に付き合ってくれたのだ。
それはただ単に、少年が少女の年齢を知らなかっただけかもしれないが・・・・・・。
『名前・・・・・・』
呟いた時、強い風が吹いてほどかれた髪の毛を揺らした。
『髪型・・・かえようかな』
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